このレポジトリについて

Synology製、タスクスケジューラー対応NASにWordPressのバックアップを行う為のレポジトリです。データの転送にはrsyncを使用します。

開発・動作環境

製品 : DS1621xs+
DSMバージョン : DSM 7.0.1-42218 Update 3

初期設定

1. DSMの設定画面からホームディレクトリとSSH接続を有効にします。

• コントロールパネル → ユーザーとグループ → 詳細 → ユーサーホームサービスを有効にする
• コントロールパネル → 端末とSNMP → 端末 → SSHサービスを有効化する

2. DSMにSSH接続を行い、鍵の生成を行います。

ssh-keygen

3. WordPressが駆動しているサーバにDSMの秘密鍵を配置し、DSMからパスワード無しでSSH接続できるようにします。
4. WordPressが駆動しているMysqlサーバに接続し、dump可能な権限を付与したユーザを作成します。

CREATE USER backup_user;
GRANT SELECT, LOCK TABLES, SHOW VIEW, RELOAD, REPLICATION CLIENT ON *.* TO 'backup_user'@'%' identified by 'pass';

5. NASにスクリプトを配置します。

6. SlackでWebhook URLを取得します。

7. 設定ファイルを変更します。

8. nas_wordpress_backup.shを実行し、バックアップファイルが転送された事を確認します。

9. DSMのタスクスケジューラーでバックアップ処理を行う時間にnas_wordpress_backup.shが実行されるように設定します。

• コントロールパネル → タスクスケジューラー を開きます。
  
• 作成 → 予約タスク → ユーザー指定のスクリプトから新規タスクを作成します。
• 実行ユーザ・実行時間とユーザ指定のスクリプトへbash <スクリプトのパス>を入力します。

スクリプトについて

• nas_wordpress_backup.sh
  WordPressサーバへリモートコマンドを実行し、バックアップファイルの作成とDSMへの転送を行います。
• config.sh
  バックアップスクリプトに必要な設定ファイルです。

設定ファイル

config.sh

変数名	内容	設定例
DsmSlackPostPath	Slack通知用スクリプト保存先	DsmSlackPostPath="./slack_post.sh"
SlackWebHook	Slack通知用WebHookURL	SlackWebHook="https://hooks.slack.com/services/--"
SlackPostName	Slack通知用機器名	SlackPostName="NAS"
DsmFileGenerations	バックアップファイル保存数	DsmFileGenerations="5"
DsmFilePath	バックアップファイル保存先	DsmFilePath="/volume1/wordpress_backup/"
RemoteHost	リモートサーバのアドレス	RemoteHost="192.168.201.51"
RemoteUser	リモートサーバのユーザー	RemoteUser="web"
DsmPrivateKey	リモートサーバ接続時使用鍵	DsmPrivateKey="/var/services/homes/cdsl/.ssh/id_rsa"
RemoteWebRootDirectory	バックアップ対象ディレクトリ	RemoteWebRootDirectory="/var/www/html"
RemoteMysqlUser	リモートサーバデータベースユーザ	RemoteMysqlUser="user"
RemoteMysqlPass	リモートサーバデータベースパスワード	RemoteMysqlPass="password"
RemoteMysqlDbName	リモートサーバデータベース名	RemoteMysqlDbName="wp"